バネットのガソリン車の方が、信号待ちなどでエンストするとの事です。
ダイアグや症状の確認をしましたが、特に異常は今のところありません。
こんな時私は、エンジンの中身を診ます。
と言っても、ヘッドを開ける訳にはいかないので、その一部であるプラグを診ます。
人間でいう所の、おしっこや体温、舌の状態を見る感じです。
けっこういろいろ教えてくれます。
このお車は、普段は飛ばし気味に乗ってくれて焼け具合としては良いのですが、
おそらく、近距離移動と、お昼ご飯時に、エンジンをアイドリングでかけているのでしょう。
オイルも3000キロ未満ですが、半年近くたっており、しかもガソリン希釈の匂いがきつめでした。
その為に、中心電極以外には、カーボンがびっしり付いてます。
ピンボケですが、きれいにカーボン落としました。
でも、中心電極の焼けは良かったので、気休めの作業です。
今のガソリン車は、排ガスの浄化のために、多量の内部EGR使います。
スロットルの裏から、びっちりとカーボンやオイル汚れが付きます。
カーボン用に、段差が造ってありますが、すぐにつらまで溜まります。
ここは、基準の吸入空気量以下になると、アイドルアップの限界を超えてしまい
少しの無理も効かなくなります。
オイルのガソリン希釈による燃焼の不安定や、電気負荷によるアイドル低下などに。
そこでたまにエンストです。
一応きれいにしました。
が、エンジンの燃焼室はそのままです。
EFI用のエンコンで、きれいにしたい所ですが、副作用も少しあるので、
今回は添加剤と試乗によるカーボン除去の調教をしておきました。
かなりアクセルのツキも良くなり、スローも安定しました。
あとは、様子を見てもらいます。
もちろんプラグコード、ディスキャップ、ローターなどはカーボン落としと点検してあります。
ノックも全くなく、点火時期はいい感じです。
また様子を見て結果を教えて下さいね。